ティフェンヌ・ヴェロンさん失踪事件の概要と報道のまとめ


  行方不明になっている女性は、フランス人旅行客のティフェンヌ・ヴェロンさんです。
 2018年7月27日に来日、成田で一泊しました。
 翌28日の午後2時ごろに東武日光駅に到着しました。
 ホテルのチェックインは午後4時頃とされています。

  29日午前10時ごろに外出し、そのまま行方不明になりました。
 外出時に、ホテルの経営者の男性と会話をしたそうですが、内容は判りません。
 また警察への通報者もこの経営者の男性で、ホテルに戻った形跡が無い為に30日の
 午前11時ごろに警察に届けたそうです。
 30日10時がヴェロンさんのチェックアウト予定ですから、チェックアウト時刻を過ぎても
 戻ってこない、さらに1時間ほど待っても連絡もない事から11時頃に通報したという事でしょう。

 下の尋ね人の貼り紙に書かれているように、「てんかん」の持病があるそうです。

 親族によると、とても慎重な性格との事です。
 仕事は、フランスで教員補助をしていました。

 一人旅による二度目の来日で、一度目は東京を観光したようです。
 二度目の今回は、東北・京都などの地方の文化を観光して回る予定だったようです。

ヴェロンさんが行方不明になるまでの判明している行動日表
ヴェロンさんの情報を求める貼り紙、至る所に貼られていました。

  日光には二泊する予定で、部屋には手書きの観光名所メモが残されておりました。
 30ヶ所以上の観光名所をリストアップし、営業時間や入場料、ホテルや他の名所からの
 移動時間なども記載されている、とても詳細に書かれたメモでした。

ヴェロンさん手書きのメモ。30ヶ所以上の観光名所がリストアップされ、営業時間・入場料、ホテルや各名所からの移動時間まで記載された詳細なメモでした。

 下の3枚のメモのコピーを、捜索のためにどうしても欲しかったが、入手できなかった。

30ヶ所以上の日光の観光名所の営業時間や料金、移動時間などが手書きで3枚の紙に書かれたヴェロンさんのメモ。
ヴェロンさん行方不明時の服装想像図 白いノースリーブ、小さなショルダーバック、淡いピンクの布製靴、青いポンチョ、ズボンなど  
  ヴェロンさんの行方不明時の服装想像図

  警察の発表によると

 ①白系のノースリーブ
 ②短パン(想像図はコンビニ防犯カメラから)
 ③淡い桃色の布製シューズ(家族の情報)

 外出時の持ち物
 ①スマートフォン
 ②財布(現金・クレジットカードなど)
 ③小さなショルダーバック
 ④青色のポンチョ

 部屋に残されていたもの
 ①パスポート
 ②ヴェロンさんの持病と対処法を知らせる日本語メモ
 ③旅行用キャリーバックと着替えなどの旅行用品

 警察の対応について

 捜索の大まかな流れについて
 ①ホテルから届け出を受け、ホテル周辺の観光地をパトロール。
 ②8月4日 フランス領事館から連絡を受けた家族が来日。
 ③8月6日?家族の要請により、ヴェロンさんの顔写真などの情報が公開された
 ④8月10日 目撃情報をもとに、泣虫山を80人体制で捜索。
 ⑤ベロンさんの妹が、マクロン仏大統領に手紙で窮状を訴える。
 ⑥10月17日の日仏首脳会談の場で、ヴェロンさんの妹が両国首脳に直訴。

 栃木県警の主な捜索
 ①大谷川流域の捜索及び周辺流域・下流域の漁協や千葉県警などにも協力を要請。
 ②観光地に設置された41台の防犯カメラの確認。
 ③泣虫山の捜索
 ④観光地周辺の捜索

 備考:警察犬・ドローンも投入された。

ヴェロンさん捜索の様子 大谷川の川岸の藪を棒を使って捜索しているところ。
ヴェロンさん捜索の様子 大谷川を潜ったり、箱メガネで確認したりしている。
  ヴェロンさんの兄弟も捜索に参加されておりました。(写真下)
 仏大統領に手紙を出したり、日仏首脳会談の場で直訴に及ぶなど、あまり良いイメージを
 抱かない方々も多かったようですが、そうせざるを得ないほどヴェロンさんを愛しているのだと
 私は好意的に思いました。

  その他にもビラ配りや報道陣の対応など、精力的に活動されていたようです。
 私が捜索していた12月10日-12日には、残念ながらお会いする事は出来ませんでした。

  行方不明になってから年を越してしまいましたが、少しでも彼らの為に何かをしてあげたいと
 思っております。
捜索するヴェロンさんの兄弟。
inserted by FC2 system