7月29日(行方不明当日)の行動に関する調査と行動科学的見地による考察

  前章で、7月27日と28日の行動に関する考察をしました。
 ご覧いただいた皆様には、ヴェロンさんの性格や行動パターンが見えてきたのではないでしょうか?
 ご家族が言っていた、とても慎重な性格というのは間違いないと思われます。

  しかし、それとは裏腹に日本の治安を信じ切っているようなところも見受けられます。
 深夜にコンビニに買い物に行くなどです。
 コンビニはホテルから550mほど離れており、人家が密集しておりますが、街灯は少ない感じの小道を歩きます。

  前日は日光到着が遅れた為(私の推測でしかありませんが)、予定の変更を余儀なくされました。
 それでは、29日のヴェロンさんの動きを見ていきましょう。

報道番組などで発表されたもののキャプチャー写真です。
ヴェロンさんの29日の動きと、宿の主人の通報の状況
ヴェロンさんの29日の観光予定場所と予定変更後の予想
数字は最初に計画されていた観光地 英字は予定表で蛍光ペンで消されていなかった場所
29日(行方不明当日)の朝食時に他の宿泊客と会話をしており、憾満ヶ淵に行くと言っていたそうです。
謎?疑問 検証内容 ■前日は予定より遅い日光到着になったはずです。だから当初のプランを実行できなかった。
  29日は実質的に日光最終日になる為、かなり精力的に観光地巡りをしなければいけないはずです。
 なぜ10時の出発なのか?なぜ蛍光ペンで消されている憾満ヶ淵を再度訪れようと思ったのか?
ティフェンヌ・ヴェロンさんの旅程表のテレビ画面キャプチャー
   まず報道内容のまとめです。

■ 29日の朝食時に、フランス人カップル、ドイツ人カップルと話をしたようです。
  会話の内容に関しては、訪問予定の場所として中禅寺湖、東照宮をあげていたと書かれています。
  (注)憾満ヶ淵に行くと言っていたという報道もある。

■ ホテルからの情報 部屋にパスポートや旅行バックが置かれたままになっていた。
  携帯の位置情報は、ホテル周辺で止まっていた。

■ ご家族の談話
  1.てんかんの持病について 学生時代に発症し、規則的に薬を服用していた。最近は頻繁に短い発作を起こす。
  2.トレッキングの趣味は無い。自然ではなく、日本文化にふれる為に旅行をしている。

■ 警察の動き 41台の防犯カメラ映像の確認 付近住民への聞き取り調査 観光地周辺の捜索
  寄せられた情報は80件で、すべて確認。


 それでは検証していきたいと思います。ここから何が見えてくるのでしょうか?

◆まずご家族の談話を検証してみます。
 自然に興味はないのでトレッキングの趣味はないというのは、計画に風光明媚が売りの場所がない事からも、
 ほぼ間違いないと思います。憾満ヶ淵も溶岩の作り出した奇勝ではありますが、文化的な側面も強くあります。
 また、てんかんの持病がある事から、救助しにくい場所に行く事はためらわれた可能性もありえます。

◆他の宿泊客との朝食時の会話について もしかすると勘違いして覚えている可能性が高いと思います。
 特に中禅寺湖や東照宮に行くと言っていた事は、旅程を見てもおかしいと思います。
 28日の検証を見てもらうと、もう東照宮は拝観が済んでいる可能性が高い、また中禅寺湖に行くとなると、
 楽しみにしていた美術館巡りの時間が足りなくなると思います。
 中禅寺湖が目的地の途中にあるのなら、ついでに寄ってみるという可能性はありますが・・・

◆ホテル関係者の話については、特に検証する内容もなく、必要性も感じませんでしたので割愛。

◆警察の動きで特筆すべきは、41台の防犯カメラ映像をチェックしているという事です。
 どのような場所を確認できるかを問い合わせましたが、残念ながら教えられないとの事でした。

日光周辺ハイキングコース図にヴェロンさんの日程を書き入れてみた。

  それでは、もう一度おさらいをしていきましょう。
 (上の地図の黄色い線は、蛍光ペンで予定表から消されている場所、赤線は29日に観光すると思われる場所)

 以下が当初ヴェロンさんの予定順路(旅程を上から並べたもの)と私の推測する変更後の順路となります。

 ヴェロンさんの当初の予定(メモに書かれた順番通り並べたもの)
 28日 東武日光駅着→1、小杉放菴記念日光美術館→2、東照宮美術館→3、東照宮宝物殿
 →ホテルチェックイン(この前後どちらかに4番目の観光スポットが入る)→5、憾満ヶ淵→6番→7番8番→9番

 29日 ホテル出発→1、別所跡→2、影向石→3、東照宮→4、大猷院→5、二荒山神社→6、輪王寺→7.憾満ヶ淵

 駅到着時に何かがあり、恐らく到着が遅かった為に、当初の予定を入れ替えた。
 蛍光ペンで消されていた場所は、取り消し線で表示。

 私の推測する29日の観光地巡りの予定と順路。
 残された観光名所を並べると、29日の予定は次の通りとなる。(3~5番は入れ替わっている可能性がある)
 ホテル出発→1、別所跡→2、影向石→3、小杉放菴記念日光美術館→4、東照宮美術館→5、東照宮宝物殿
 →6、28日の4番→7、28日の6番→8、28日の9番の合計8ヶ所。

  ここで最も重要なのは、恐らく小杉放菴記念日光美術館、東照宮美術館、東照宮宝物殿の3つ、
 あるいは最低でも一つは 必ず行く予定だったと思われる事です。これに関しては、私は確信しております。

 結論   29日にヴェロンさんの身に何が起きたのか?  
いつ
 犯行推定時間は、29日の午前10時~午後1時までの3時間。ほぼ100%間違いないと思われる。
 理由:ヴェロンさんの目撃情報や防犯カメラの映像が無い事から、ホテルを出てから、美術館や宝物殿に
 訪れる前の犯行である事は間違いない。

 では何時ごろから美術館を巡るつもりだったのか?という事になりますが、それも推察する事が出来ます。
 もともと美術館巡りは、前日に予定されておりました。変更の理由は、充分な見学時間が取れないからだと
 思います。

  28日の午後2時頃に東武日光駅に到着(防犯カメラ映像あり)、予定通りに小杉放菴記念日光美術館を
 目指して歩いたと思います。(プランの立て方や性格などを考慮すると、恐らく表通りの国道119号ではなく、
 日光警察署や正一位稲荷神社などがある裏道を歩いた可能性が高いと思う。ホテルや観光スポットも
 北西に集中しているので、このエリアを目指して歩いている事は間違いないと思われる。地図参照。)

 美術館に到着したものの、時計を見ると午後2時を過ぎており、寺社、美術館ともに午後5時の閉館になる
 為に、日光東照宮などの見学時間の短い29日の日程と交換したのではないかと思われます。
 (旅程表の東照宮などが蛍光ペンで消されている為に、日程交換の推理は間違いないと思う。)

 では、なぜ午後1時までと限定できるのか?という事になりますが、当初から午後2時頃からの見学を予定
 していたなら、多少の遅れで予定を変更しないだろうと思われます。
 またタクシーに乗って観光地を回るというイメージはなく、徒歩での移動にもゆとりを持って計画していると
 思われます。その為にどんなに遅くとも午後1時30分には美術館に入館していると考えられる。
 とすると、東照宮エリアは人通りも多くなるので、人に気付かれずに犯行を犯せるとは思えない為、
 比較的東照宮エリアから離れた場所を歩いている可能性のある時間帯という事を考えると、
 この午前10時~午後1時という時間帯になる可能性が極めて高いと推察します。

 では、この推理を検証する方法があるのか?という事ですが、私個人では検証不可能です。
 ただ、もし防犯カメラを確認する機会を与えて頂ければ、ほぼ確実に検証できるはずです。

 日程が交換されているという事が、この時間帯を特定できる最大の根拠になっています。
 なので、失踪日前日の28日午後2時頃から午後4時頃までの防犯カメラ映像をチェックできれば、
 この推察の確かさは検証できると思われます。

 日程を変更しているという推察から、次の3つに設置された防犯カメラ映像には、間違いなくヴェロンさんが
 写っていないはずです。
 それは28日に観光を予定していた小杉放菴記念日光美術館、東照宮美術館、東照宮宝物殿の3つ

 逆に失踪日の29日に観光する予定だった東照宮、大猷院、輪王寺、二荒山神社に設置された防犯カメラ
 には、28日の午後2-4時頃の間に間違いなくヴェロンさんが写っていると確信します。
 具体的には、東武日光駅の防犯カメラに撮影された時間から観光場所までの移動時間を足したものと、
 ホテルのチェックインの時間からホテルまでの移動時間を引いた間の時間帯に写っているという事ですね。
 東武日光駅の防犯カメラ映像は午後2時ごろ、ホテルチェックインは午後4時頃とされている。

 この「いつ」の推理が外れていた場合、この後に検証する推理も的外れになります。
 このいつの推理が当たっているという前提で、次の場所などの推理が展開しております。


 結論:次の7カ所に設置されている防犯カメラの28日午後2-4時頃の映像をチェックする。
 28日に訪れる予定だった小杉放菴記念日光美術館、東照宮美術館、東照宮宝物殿
 29日に訪れる予定だった東照宮、二荒山神社、大猷院、輪王寺
 もし、上の3ヶ所の防犯カメラにヴェロンさんが写っておらず、下の4ヶ所に写っていたら、
 翌29日に美術館巡りを変更した可能性が極めて高くなる。

場所
  では犯行現場や遺体を遺棄した場所について推理する事が出来るか?(遺棄現場については、別章検証)

 1.移動手段の特定:警察が、交通機関の関係者に聞き込みや防犯カメラのチェックをしている事から、
   交通機関を利用した可能性は低い為、徒歩かヒッチハイクなどの自家用車での移動に限定される。
   この事は、憾満ヶ淵や泣虫山などのホテルから近く、徒歩で行く場所を重点的に捜索している事からも
   ほぼ間違いと思う。もし、交通機関の利用が確認されていれば、そちらの捜索を重点的にするはずです。
   (注)憾満ヶ淵や泣虫山は、情報が無くとも重点的に捜索されていると思います。
      それほど東照宮エリアや交通機関での目撃情報や防犯カメラの映像が無いのだと思います。

 2.観光場所の特定:家族の談話として、ヴェロンさんはとても慎重な性格との事です。
   これを裏付けるように、旅程表は緻密に作られていました。(料金、営業時間、移動時間やルートなど)
   この事から、事前に調べていない観光スポットに一人で行く可能性は、ほとんどないと思います。
   また、ルートの作り方や観光場所の選び方を見ても、風光明媚な場所ではなく、その地方の文化を感じ
   られる場所になると思われます。
   また、ヒッチハイクをする可能性は無く、初めて会った人と意気投合して一緒に観光を楽しむ可能性も
   低い気がします。

   以上の事から、旅程表にある30数カ所の観光スポットのどれかに向かった可能性が極めて高く、
   その中でも2ヶ所に限定できると思います。
   一つは別所跡や影向石のある滝尾神社周辺であり、もう一つは憾満ヶ淵になります。

   極めて可能性が高いのが、滝尾神社周辺になります。
   ヴェロンさんの性格から、変更後でもしっかりとしたルート(観光順路)を作る可能性が高い。
   これは、28日・29日の当初の観光スポット間の移動時間も書かれた予定ルートを見ても判ります。
   東照宮などの寺社巡りと美術館巡りを入れ替えたのは、同一エリアでルートも変えなくていいからと
   いう事があるかもしれません。

   次に可能性があるのが憾満ヶ淵ですが、旅程表から紫の蛍光ペンで消されている場所です。
   28日・29日のどちらの予定にも入っている場所になりますが、日程の最後にあります。
   恐らく時間が余ったどちらかの日に行くつもりで2ヶ所に書き入れたのではないか?と思われます。
   という事は、前日に訪問を済ませた憾満ヶ淵に再度訪れる可能性は低いと思います。

   問題は、28日の旅程を再度見て頂くと、5.憾満ヶ淵→6.?→7.?8.?→9.?となっており、
   (数字は旅程表の上から順番に私が書き入れたものから、また?は字が読めないので場所が特定
   できなかったために?としてある。) この事から、6番目と9番目の予定がまだ済んでいないと
   思われる。もしかすると6番目と9番目の場所によっては、憾満ヶ淵を通る可能性はあると思う。
   ヴェロンさんは、きっちりとエリアを分けた感じで予定を立てているので、6番目と9番目は東照宮エリアに
   当てはまらない場所にある観光スポットか、あるいは町中にある食事場所ではないかと思われます。

 3.では、この推理を検証する方法はあるのか?
   私の推理では、29日は滝尾神社周辺に向かっている可能性が極めて高いので、
 
  29日の午前10~11時までの防犯カメラの映像をチェックできれば、可能だと思います。
   頭のいい人なら、この時点で「おいおいおい、警察はすでにチェックしているはずだよ!」と思うはず(笑)
   確かにチェックしていると思いますが、多分見つけられていないだけだと思います。

   ではどのようにチェックすればいいのか?まず人物の顔が特定できる大きさで写っている可能性はない
   ので、服装と行動に注意してチェックする事になります。
   というのは、ヴェロンさんの性格や行動パターンを分析すると、ルートは一つしかない為です。
   旅程表のルートの作り方を見ると、かなり特徴が際立っていますので、簡単に推理する事が出来ます。

   (上のハイキングマップを参照)29日の想定ルートは、西参道を通り、二荒山神社の脇の史跡探勝路を
   から滝尾神社周辺に抜けている可能性が極めて高い。(上の地図の黒の矢印が想定ルート)
   以上の事から、29日の午前10-11時までの間でこのルートが画角に入り込む防犯カメラをチェックし、
   ヴェロンさんの服装と似た人物が通っていないかをチェックする事になります。
   このルート上に防犯カメラが無い場合、チェックする事は難しくなりますね。

   もし上記ルートの防犯カメラ映像に発見できない場合、憾満ヶ淵に向かった可能性が出てくると思います。

結論:29日午前10~11時頃の西参道及び史跡探勝路を画角にとらえる防犯カメラを確認する。
    もし似た服装の人物が滝尾神社方面に歩いていく姿が写っていたら、滝尾神社周辺で間違いない。

何が   では、ヴェロンさんに、何が起きたのか?を推理していきたいと思います。

 1.てんかんやその他の病気などによる行方不明の可能性について A.極めて低い
   理由:登山を例にとっても、病気や怪我が原因による行方不明というのは聞いたことが無い。
   というのは、ルート周辺に要救護者がいる可能性が高く、捜索すれば簡単に見つかるからです。

   今回の行方不明でも、東照宮周辺2kmの範囲を、警察が捜索したと報道されています。
   また私自身もヴェロンさんが訪れた可能性が高い滝尾神社周辺の上下500mの範囲やルート上にある
   側溝や藪などを含めて、すべて捜索しております。

   少なくとも観光中に倒れ、そのまま現在まで発見されていないという可能性は、ないと思います。
   記憶喪失による失踪の可能性もありえますが、外国人という事を考えると可能性は低いかなと思います。

 2.道迷いによる行方不明の可能性について A.極めて低い。
   滝尾神社周辺に向かった場合の道迷いの可能性は、まずありえないと思います。
   理由としては、地形的な特性の間に道が通されているので、脇道がありません。
   具体的に言うと、山と丘の挟まれた谷状地形か、山・道・川と平行に続いている為に、前後の移動は
   できても左右に移動できるのは限定的な範囲になってしまうためです。地形が造った一本道という感じ。

   また、ヴェロンさんの性格や観光ルートの作り方を見ても、順路がしっかりしている、移動時間を把握して
   いる事などから、地図をしっかり読み込んだうえでルートを作成している事は間違いない為です。

   滝尾神社以外での道迷いの可能性についても、午後からの美術館巡りを考えると低いと思います。

 3.ヴェロンさんの意志による行方不明の可能性について 3つ検証
   ◇自殺の可能性 A.極めて低い
    死に場所を求めて来日したと仮定して、なぜ2日目なのか?それほど日光が気に入ったのだろうか?
    私なら予定していた観光スポットを回り、一番お気に入りの場所を見つけ、最後の晩餐をして死ぬ。
    家族のやり取りを見る限り、前日の晩餐はコンビニの弁当です・・・
    旅程表を見る限り、かなり綿密に回る計画となっているので、自殺の可能性はないと思います。

   ◇失踪の可能性 A.極めて低い
    日本で失踪する外国人の多くは、犯罪に関わっていたり、就労や売春目的などになると思います。
    先進国から来た定職に就いている外国人が、日本で不法就労する可能性は低いと思います。

   ◇動物に起因する行方不明の可能性 A.低いが、可能性を捨てきれない気持ちもある。

   ▽ 猿:日光猿軍団は有名ですが、実は野生の猿も生息し、実際に滝尾神社周辺で目撃しました。
       もしかすると猿を見かけて興奮し、家族に見せるために撮影しようと、猿を追って山や川の方面に
       入っていき、具合が悪くなって倒れてそのまま発見されていないという可能性はあるかもしれない。

   ▽ 熊:撮影で山に入っていたのとは逆の可能性で、熊を発見し驚いて逃げようとして建物の隙間などに
       逃げ込み、具合が悪くなってそのまま発見されていないという事もあるかもしれない。

   ▽ 鹿:日光周辺に多いので、猿と同じように撮影目的で入ってしまったという可能性はあるかもしれない。

 4.第三者の関与による行方不明の可能性 A.極めて高い
   付近で遺体が見つかっていない事から、自家用車を利用している事を前提条件として推理します。
   どのケースでも車に乗せるという作業が必要になり、一番困難な作業になります。

   ◇拉致の可能性 A.低いと思われます。
    襲う→車まで運ぶという作業を考えると、どこかに車を止めていなければなりません。
    (注)襲うだけならどこでもできるが、どこにも被害者がいない為、どこかに運ばれているはずです。

    滝尾神社周辺の車道は道が狭いため、すれ違いの待避所が設けられているほどです。
    観光客があまり多くないエリアとは言え、車道に駐車していたのでは目立つと思います。
    かと言って、駐車場までヴェロンさんを運ぶというのは、とても現実的とは思えません。
    警察が拉致の可能性をあまり追求していないように感じるのも、その実行性の低さからだと思います。
    拉致だとすると、複数犯でかなり犯行に慣れた人物の可能性しかありえません。

   ◇自分の意志で車に乗った可能性 A.私は、この可能性しかないと思います。
    しかし、とても慎重な性格とされるヴェロンさんが、自分の意志で車に乗る事などあるのか?

   ▽顔見知り:SNSやホテルで知り合った人と待ち合わせて、一緒に観光を楽しむという可能性ですが、
    この場合にはホテル周辺に車を止めていた可能性があります。

   ▽タクシー(白タクを含む):滝尾神社周辺で乗る事はないと思いますが、可能性の一つとして。

   ▽それ以外の可能性:警察官あるいは警官のコスプレをした人物やガイドなど、しっかりした組織の
    裏付けがありそうな人物の誘いなら、車に乗る可能性があると思います。
    ただ警官(コスプレを含む)の場合は、パトカーや似たような外見が必要な気がします。
    問題はガイドで、この滝尾神社には痴漢まがいの行為をする自称ガイドが出没していたようです。

    日本の観光地には、とても親切なガイドが多いので、もしかすると本物のガイドと勘違いして
    ついていってしまった可能性はあると思います。

 5.結論として、ヴェロンさんに起きたことで確率が高い事は何なのか?
   A.車に乗せられた事(ヴェロンさんの意思の有無を問わず)


 6.検証方法について
   1.第三者の関与がない遭難行方不明の場合は、検証方法が無いと思います。
   2.第三者が関与した行方不明の場合は、必ず車を利用している事になります。

   では、どのようにして車を特定できるのか?
   検証法は判りませんが、駐車場は3つしかありません。滝尾神社が1ヶ所、憾満ヶ淵が2ヶ所。
   午前10時~午後1時までの間に、この3ヶ所のいづれかに駐車していた人物の可能性が極めて高い。

   この29日に、この三ヶ所を訪れた人を探し出すしか手はないのかも・・・。
   その方の撮った写真に、奇跡的に写り込んでいる事を期待する。それしかないか・・・。

   もう一つ必ずしなければいけないのが、旅程表の確認です。
   どこに行く予定だったのかを検証すれば、もっと精度の高いプロファイルが出来るはずです。

   もう一つ可能性が高いのが、車を買い替えた可能性があると思う事です。
   計画的な犯行というよりは、衝動的に事件を起こしてしまったが見つかっていないだけという感じがします。

   なので、犯人ならば、証拠の隠滅を図るのではないでしょうか?
   車内にヴェロンさんの体毛や体液が残っている可能性もあり、それは決定的な証拠となります。
   中古車として売られた場合は証拠が残ってしまう可能性もあるので、廃車?というか販売されず、
   車内も分解されて証拠が絶対に残らないような状態(処分)にしないといけません。

   2018年7月30日~9月初旬くらいまでに、車を手放した人物か、内装をガラリと変えた人物、自損事故を
   起こして廃車にした人物を調査してみるのも、一つの方法かもしれない。

捜索
 では、どこを捜索したら、ヴェロンさんを発見できるのか?
 大雑把に言えば、とても簡単な事です。この1年間、誰も入らなかった場所を探すです。

 もっと絞り込むことは可能でしょうか?

 1.車を利用している事から、車道(舗装の有無や幅などは関係なく、車が通れる道)が近くにある事。
 2.ヴェロンさんは、身長162-165cmほどあり、体重も60kg前後はありそうな気がします。
   そのような人物を、人に気付かれずに運び込める(運びやすい)場所である事。
 3.人の立ち入る可能性が極めて低い場所である事。
   恐らく犯人は、そこに人が立ち入る事は極めて低い場所だと思って(確信?して)おり、
   実際に発見されていないという事は、
   その推察が当たっていることを意味している。この事は、とても重要です。

 逆に考えれば、どこならば人が立ち入る事が極めて低いと思えるのだろうか?という事です。
 もし山林に投棄したとするなら、次のような可能性があるのではないでしょうか?

 ▽付近に駐車場あるいは駐車スペースが無い場所である。駐車スペースがある=車を降りて行動できる。
 ▽趣味で訪れる人がいない場所、あるいは立ち入れない場所。登山行方不明者の場合、遺体を発見する
  のは、沢登りや釣り人、山菜取り、狩猟者などが多い。このような人たちが来ない場所と確信できる事。
 ▽犯人の土地勘のある場所である。逆に言えば、上記のような場所に精通している人物と言える。

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