稚児ヶ墓周辺や登山道を調査する

ヴェロンさんの日光での旅程表

  ヴェロンさんは、30ヶ所以上の日光周辺の観光名所をリストアップしていました。
 わざわざ漢字で書かれた場所もいくつかあり、稚児ヶ墓もそのうちの一つです。

  山中にある稚児ヶ墓は、トレッキングの趣味がないヴェロンさんが行くような場所ではありません。
 しかし、どのような道になっているのか、2つのルートを調査してみる事にしました。

 一つ目は、滝尾神社から道路を進み、林道へ入るルートです。(下の地図の上のSから調査した。)
 地図を見ると、近くまで道路が続いているように見えます。
 滝尾神社周辺は道路が整備されており、もう少し奥まで行ってみようと思うかもしれません。

 二つ目は、行者堂の脇から女峰山に登る行者堂ルートと呼ばれる登山道になります。(下のSから調査。)
 行者堂には役小角様が祀られており、修験道の道としても知られております。
 途中まではバカ尾根と言われるほどで、緩い登山道は有名です。
 その為に稚児ヶ墓までなら登山経験がなくても大丈夫と思った可能性があります。

  日本の古い文化に興味があり、教員補助もされているので、日本の修験道を感じてみたい、
 山から日光の絶景も見てみたいと思って登った可能性もあります。

  個人的には、泣虫山で登山するくらいなら、こちらこそ登るのではないかと思うのですが・・・。

 (上の写真:ヴェロンさん直筆の予定表 赤丸内に稚児ヶ墓とヴェロンさん自身が書いています。)

稚児ヶ墓付近の地図

  調査ルート1の記事へリンク (滝尾神社→舗装道路→林道→山道→砂防ダム→滝のずっと手前)

  稚児ヶ墓に行く道は、基本的には女峰山の登山道を登るのが正解です。
 しかし、国土地理院の地図で見ると、道路から林道が分岐しており、稚児ヶ墓の手前まで
 行けるような気がしました。それならばと、行ってみる事に。

  動画でも紹介しておりますが、道路と林道の分岐(地図上のS地点)から調査しております。
 砂防ダム建設のために造られた林道のようです。
 いまは車両通行止めのゲートが閉まっていました。脇を通り抜けて、林道へ入ります。
 
 女性一人で歩くような道ではありませんが、普通のシューズでも十分歩ける道になります。
 道が終わり、更に進むと傾斜のきつい斜面に挟まれた谷になりました。
 稚児ヶ墓までは直線距離で200mほどですが、かなり傾斜のきつい斜面を登らねばなりません。

  とても登れるとは思えないので、ここまでで撤退する事にしました。
  撤退した帰り道、白く輝く頭蓋骨を発見。ドキッとしました。
 長さは20cmほどでしょうか?面長な感じの頭蓋骨でした。

  道に迷う事はないので、こちらを歩いたとしても心配はないと思います。
 まず、ないと思いますが、無理をしてあの斜面を登っていくと、かなり危険な感じがします。

  また、この辺りは、山の影響で携帯が繋がりにくいようです。注意看板がありました。

 

 調査ルート2の記事へのリンク (行者堂→女峰山登山道1→稚児ヶ墓→登山道2→行者堂

  このルートは、行者堂ルートと呼ばれる女峰山への登山口の一つになります。
 出発点の行者堂に祀られているのは、修験道の開祖役小角さまです。
 もともと日光は、勝道上人によって開かれ、修験道の地として栄えました。

  女峰山は、日光三山掛け(女峰山・男体山・太郎山)の一番山です。
 この登山口から女峰山頂上まで8kmほどあり、中上級者向けのコースになっています。
 しかし、稚児ヶ墓までは女峰のバカ尾根と呼ばれるほど、ダラダラと緩い登り坂が続きます。
 距離も往復でも5km程度で、修験道の道を体験するには丁度いい感じがしました。

  フランスにはフランス人の道と呼ばれる巡礼路があり、歴史的な見どころも多いので、
 巡礼者ばかりでなく、観光客にも親しまれております。

  もしかすると、修験道の道も似たようなものだと思った可能性もあるかもしれません。

  まず、下の稚児ヶ墓に至る登山道の全体図をご覧ください。
 調査は、滝尾神社から右下の行者堂に行く分岐から始めました。
 殺生禁断石を通り、右の登山道から稚児ヶ墓を目指しました。
 稚児ヶ墓付近を調査後に、日光を眺められそうな1161ピーク目指しました。

  1161ピークは森林帯になっており、日光の眺望を楽しむことができず、もう一つ確認した
 かった、調査ルートAの終点も確認できませんでした。

  帰りは、左の登山道を通って帰る事にしました。
 ほとんど使われていない登山道のようで、一面の笹薮という感じでしたが、フカフカしている
 ので、足には優しい道になっておりました。
行者堂から稚児ヶ墓までの全体地図
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