調査ルート2 (行者堂→女峰山登山道1→稚児ヶ墓→登山道2→行者堂)
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このルートは、行者堂ルートと呼ばれる女峰山への登山口の一つになります。
出発点の行者堂に祀られているのは、修験道の開祖役小角さまです。
もともと日光は、勝道上人によって開かれ、修験道の地として栄えました。
女峰山は、日光三山掛け(女峰山・男体山・太郎山)の一番山です。
この登山口から女峰山頂上まで8kmほどあり、中上級者向けのコースになっています。
しかし、稚児ヶ墓までは女峰のバカ尾根と呼ばれるほど、ダラダラと緩い登り坂が続きます。
距離も往復でも5km程度で、修験道の道を体験するには丁度いい感じがしました。
フランスにはフランス人の道と呼ばれる巡礼路があり、歴史的な見どころも多いので、
巡礼者ばかりでなく、観光客にも親しまれております。
もしかすると、修験道の道も似たようなものだと思った可能性もあるかもしれません。
まず、下の稚児ヶ墓に至る登山道の全体図をご覧ください。
調査は、滝尾神社から右下の行者堂に行く分岐から始めました。
殺生禁断石を通り、右の登山道から稚児ヶ墓を目指しました。
稚児ヶ墓付近を調査後に、日光を眺められそうな1161ピーク目指しました。
1161ピークは森林帯になっており、日光の眺望を楽しむことができず、もう一つ確認した
かった、調査ルートAの終点も確認できませんでした。
帰りは、左の登山道を通って帰る事にしました。
ほとんど使われていない登山道のようで、一面の笹薮という感じでしたが、フカフカしている
ので、足には優しい道になっておりました。
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下の拡大地図参照 滝尾神社からの帰り道に、①の分岐があります。
①の分岐を斜め右下に進んでいくと、日光東照宮になります。道は舗装されています。
②の分岐を下に進んでいくと、外国人観光客も多い「空烟地蔵(くうえんじぞう)」や三代将軍
家光公の廟所である大猷院(たいゆういん)、日光二荒山神社を通って東照宮に至る近道に
なっております。舗装こそされていませんが、歴史を感じる石畳の路になっております。
特に危険な所もなく、迷うような事もないと思われます。
③の殺生禁断境石に至る登山道は、しっかりとした踏み跡がなく、迷いやすく感じました。
また稚児ヶ墓に至るルートで最初の登りとここの登りがきつい場所になります。
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①の分岐になります。階段を登っていくと、行者堂に着きます。更に道を進むと二荒山神社です |
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②の行者堂になります。階段を登り、左に進むと登山口になります。 |
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女峰山登山口 正面に登山者カード提出所がある。筆記用具や登山者カードは無いので、
自宅などで事前に登山者カードを作成して提出する形になります。なかなか独創的なスタイル。 |
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登り始めの登山道 タウンシューズでも歩けると思いますが、かなり汚れそうな気がします。
稚児ヶ墓までは、距離2.6km 標高400mを登ります。
登山口→坂→平坦→坂→平坦という感じのメリハリの利いた登山道になっています。 |
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林道と登山道が並行している場所もあります。日光は、山の手入れがしっかりとされています。 |
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殺生禁断境石前の迷いやすそうな急坂 登山道は見えないが、ただ上に登るだけ。
見通しはいいので、迷ったとしても問題はないと思う。 |
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③殺生禁断境石 ここまで約 1kmの道のりでした。ここを過ぎると、道が判りやすくなります。 |
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下の拡大地図参照 殺生禁断境石を過ぎると、④で登山道が左右に分かれます。
⑤の稚児ヶ墓の先で合流する形になり、なぜここでだけ分かれるのか不思議な感じがしました。
展望の良い場所を探して、⑥の1161ピークまで登りましたが、森林帯になっておりました。
また、ルートAの道の終点も見下ろす事ができませんでした。
もう少し時間があれば、眺望の良い場所まで登りたかったですね。
帰りは⑦の道を通りました。笹薮にしか見えない登山道でしたが、歩きやすかったです。
個人的には、この道の方を勧めたい感じがします。ただ、笹薮は熊が多い場所でもあるw |
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④登山道分岐点 左の登山道は、まるで笹薮の絨毯を歩くような感じの道に見えますね。 |
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分岐点をさらに進むと、突然視界が開けた。正面の山が女峰山だと思います。 |
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笹薮には、ミステリーサークルのように窪んだ場所も多く、何があるのか調査しました。
理由は判りませんが、笹薮が倒れて窪んでいるようです。熊の寝床?? |
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⑤稚児ヶ墓に到着。危険な場所もなく、道に迷って滑落するような場所でもなかった。
展望を求めて、更に登山道を登る事にしました。 |
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⑥1161ピーク周辺を捜索しました。展望を期待しましたが、景色を楽しむことはできなかった。 |
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実際は笹をかき分けて歩くのですが、笹の絨毯のようにも見えて、とても美しい登山道でした。
こちらの道は、自分でルートを作りながら歩く事になりますが、あまり問題はないと思います。
ただ、眺望を求めて、画面右にある崖際を歩いたりすると、滑落する危険は高いと思います。
稚児ヶ墓を目指して歩いた場合、滑落の危険がある場所は、この古い登山道の脇にある崖と
1161ピーク周辺の崖になると思います。
もしヴェロンさんが歩くなら、泣虫山よりも、この稚児ヶ墓の修験道の道を歩くのではないかと
感じました。稚児ヶ墓の捜索で、三日間の短い捜索活動を終了しました。
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まとめ:行者道登山道は、初心者が歩いても危険は極めて少ないと思われる。
この登山道を利用して女峰山(にょほうさん)に登る人が少ない理由は、距離が長い事と、
この先の登山道が厳しい為だと思われます。稚児ヶ墓周辺から黒岩手前までならば、
ウォーキングで利用しても面白いかもしれません。
稚児ヶ墓に向かった可能性を考えて調査しましたが、全く危険な場所が無くて、迷っても問題
なさそうな気がしました。このルートで、病気などで倒れたまま発見されていないだけという
可能性は、0に限りなく近いと思います。 |