椿二の橋周辺から、どこに行けるのかを検証する


椿二の橋周辺の地形図から行先を考える

オートキャンプ場周辺の地形図と予想進路など

  国土地理院の地形図に書き込まれている椿二の橋周辺の道は、③と④の2つです。
 現場に行ってみると、①と②の道もある事が判りました。

  前章の検証から、美咲ちゃんは椿二の橋を渡った可能性が極めて高いと思いました。
 それでは、一つ一つ①から④の各進路を検証してみたいと思います。

 

椿二の橋の検証

椿二の橋と予想進路など
椿二の橋から下流にあるお姉ちゃん達が遊んでいた水辺の方向を撮影した写真

  椿二の橋の上から下流の水遊び場を見た風景になります。
 お姉ちゃん達が遊んでいた水辺は、中央奥に見える木立の陰になります。
 ちょうどそこで椿沢が右にカーブしており、一段下がった場所に水辺はあるので、更に確認しにくい水辺でした。

  橋の手前の道を右左折した可能性がないので、美咲ちゃんは恐らくこの橋の上から水辺の確認した可能性が高い。
 そして写真の水辺を見て、誰も遊んでいないからと別の場所に探しに行った可能性が高い。


進路①と②を検証する。

椿二の橋を渡ったところにある十字路

  橋を渡るとすぐに、十字路になっております。

  まず②の進路に関してです。
 地形図を見て頂くと判りますが、住宅の脇を通り上流にある椿三の橋の袂にでる道になります。
 行方不明時に農作業をされていた方がおり、子供は通っていないと証言しています。

  舗装などはされておりませんが、一見した感じでは危ないというイメージは全くありませんでした。

椿二の橋を渡ったところにある小道の入口

  こちらが進路①の入口になります。鬱蒼とした感じがあり、昼間でも不気味な感じがします。
 あまり整備のされていない雰囲気があるので、一見してキャンプ場とは関係なさそうな感じしか受けません。

  小さな女の子が、この道を入っていくかな?どちらかというと肝試しのコースというのが、第一印象でした。

小道を進むと、獣害防止用柵があった。

  ①を進むと、お姉ちゃん達の遊んでいた水辺の対岸の崖の上を通り、柵が張り巡らされた場所に出ます。(写真)
 柵の手前にある、斜め右上に続く踏み跡らしきものを歩いていくと、下写真の広場に出ます。

柵につかまりながら急斜面を降りると、空き地に出た。

  この場所には、急斜面を柵につかまりながら降りる必要があります。
 この広場の奥が椿沢になっておりますが、沢に降りる道はありませんでした。

  一見しただけで調査を打ち切りましたが、今思うとしっかり調査すべき場所だったなと感じる場所です。
 滑落死の可能性は少なそうに思いましたが、何か土管やそれに近い構造物に入ってしまった可能性はあるのかも。


進路③と④の分岐を検証する。

林道との分岐

  こちらが③と④の分岐になります。
 正面に見える崖の上に、テニスコートがあります。

  ③は、椿沢の堰堤を造った時の道路のようで、一部舗装もされており、崖にはガードレールも設置されています。

  ④は、主にテニスコートや駐車場に行く道になっており、一般(付近住民や利用者以外)の方の通行はない感じです。

 下記で個別に見ていきたいと思います。


進路③ 椿沢に続く林道を検証する

林道の入口

  こちらが③の入口になります。危険な感じは、全くありません。

林道の写真

  更に登っていくと分岐があり右岸側と左岸側に分かれますが、同じような感じの道になっております。

椿沢から見た林道

  椿沢から林道を見ると、このような感じになっております。
 この場所は崖の傾斜が緩やかになっておりますが、全体的に崖または傾斜の厳しい場所が多くなっております。

椿沢の最上流にある椿沢橋。

  一番上流にある椿沢橋を、下から撮った写真になります。

椿沢堰堤上から下流を撮影

  椿沢堰堤上から下流を撮った写真になります。
 事前に地形図から見た滑落最有力の場所が画面右の斜面になります。
 今までの経験上、この場所以外で滑落が起きる事はないだろうという感じの地形図になっております。

  自分一人で安全に降りるスキルもないので、この場所を捜索しておりません。
 滑落痕も調べたのですが、この樹勢では見つける事は出来ませんでした。

 

進路④を検証する

道志村を東西に貫くサブロード

  分岐からみた進路④の道路の様子です。
 道志村のメイン道路は2つあり、一つは国道413号線であり、もう一つはこの道になります。
 地図を見て頂くと判りますが、どちらも東西に細長い道志村を東西に貫く道になります。

  国道413号線は道志村に関係のない車両の通行も多いと思いますが、こちらの道は道志村に用事の無い方の
 通行はまれだと思われます。つまり道志村住民やキャンプ場の利用者、登山者など以外の方の通行はなさそう。

第一駐車場

  分岐から200mほどで、この駐車場が見えてきます。
 この駐車場の手前には住宅があり、とてもよく吠える犬が飼われています。
 住民の方の話では、犬が鳴いていないので女の子がこの道を通っていないのではと証言しております。

  うるさいと怒鳴りたくなるほど吠える犬が飼われている事から、人の往来の少ない道である事は間違いなさそう。
 頻繁に人が通る道なら、住んでいる人の方が犬の鳴き声でまいってしまいそうです。(笑)

  画面左の崖の上がテニスコートになっております。

第一駐車場の裏にある林の様子

  こちらが駐車場裏の崖の様子です。

テニスコート全景

  テニスコートの様子です。かなり広いし、本格的なのでびっくりしました。
 あまり利用されていないようなのが、とても残念ですね。

テニスコート内にある倉庫と休憩所

  テニスコート内の倉庫やベンチの様子

テニスコートのすぐ横にある裏山の様子

  テニスコートのすぐ横にある裏山の様子。
 広く見えますが、実は細長い尾根になっており、画面左に伸びています。

  尾根の両側は当然ですが谷状の地形なっており、とても険しくなっております。


この章のまとめ


  個人的には、橋を渡ったことは間違いないと思っています。
 その後どこに向かったかとなると、進路①③の2つが最有力。
 進路①③だとすると、滑落か土管などに入り込んだという可能性しかなく、なぜ捜索で見つからない?
 という思いが湧いてくる。

  しかも拉致誘拐の可能性は限りなく低くなります。個人的には、ほぼ0%・・・

  他の可能性は進路④だが、どこに向かうつもりだったのか?という疑問がある。
 進路①③の目的地は調査済みなので、進路④の目的地探しの調査をする事にしました。

inserted by FC2 system