現場検証 オートキャンプ場の裏山~大室山~加入道山を検証する


オートキャンプ場の裏山の検証

テニスコート周辺の地形図

  ⒶとⒷのともに大室山や加入道山へ至る登山道になっております。まずこの2ヶ所を見てみたいと思います。

 特にⒶは、美咲ちゃんたちがテントを張っていた場所から直線距離で80mほどの場所に登山口があります。

 Ⓑは、テニスコートの裏側に登山道が通っておりました。


裏山の検証Ⓐ キャンプから直線距離で約80mにある登山道入り口周辺について

登山口からテントの方向を撮影したもの

  登山口からテントの方向を撮影した写真になります。崖の下あたりにテントがある。
 直線距離では80mほどしかありませんが、見る事は出来ません。
 テントから道なりに来ると、約500mほどで着きます。

テントの裏山には大室山への登山口がある

  こちらが登山口の風景になります。
 上の木に巻きつけられた赤テープが見えます。
 どの登山道でもそうですが、登山口はしっかりと整備されているが、道中は整備されていないことが多い。
 この登山道は、登山口からすでにヤバそうな雰囲気が漂っております。果たしてどんな道中になる事やら・・・。

登山口に設置されていた案内地図

  このような案内地図もありましたが、あまり理解できない(笑)

登山道の脇は、急斜面になっていた。

  この傾斜の斜面を下から上がってくる事は不可能だと思われます。
 何とか歩けるのは尾根だけで、谷側に落ち込んでいる斜面はほとんどこのようなエグイ傾斜でした。

大室山への登山道の特徴がよく出ている。痩せ尾根を歩くことが多い。

  こちらが登山道の特徴が良く判る写真になります。
 この一直線に続く道が尾根になります。

  両サイドを見て頂くと、尾根以外歩けない事がお分かりいただけると思います。


裏山の検証Ⓑ テニスコートの裏側を調査する

テニスコートの裏山からテニスコートを写したもの

  テニスコートと裏山の入口になります。柵が破れた場所から山に入れます。
 登山道入口は、100mほど左側にある林道から入るようです。

テニスコート裏山の登山道の様子

  こちらの尾根は、キャンプサイトの裏山よりも広めになっております。
 しかし、谷側斜面は、こちらも急になっております。

  この急斜面で挟まれている為に、椿沢の上流に向かったとしても左右方向には移動できなくなるわけです。


大室指の登山口と周辺についての検証

大室指周辺の地形図

  次に大室指からの登山口についての検証です。
 テントがあった場所から東側に林道が続いており、大室指まで続いております。
 脇には沢も流れており、迷い込みやすい感じはあります。

大室指林道では、ドローンを使った捜索が行われていた。

  こちらは美咲ちゃんが向かった西側と反対にある東側の大室指へ向かう林道になります。
 ドローンの捜索隊をはじめ、多くのボランティアと遭遇しました。

大室指林道の案内板

  後で写真が出てきますが、ゲートが閉まっているので開けて入る必要があります。
 美咲ちゃんが、あのゲートを開けて歩いたとは思えないのですが・・・。

林道わきにある空き地の様子

  林道の斜面は崖が多いのですが、このような空き地も存在しました。
 もし入り込むなら、このような場所だろうと考えて捜索しましたが、何も見つかりませんでした。

崖下にズボンのようなものが落ちていた。

  林道から崖をのぞき込んだ時に、ドキッとした光景です。
 人が倒れているのかと思いました。崖の途中までロープで降りて、確認・撮影をしました。

林道にあるゲート

  こちらが林道のゲートになります。
 簡単に開ける事が出来ますが、一見すると開けられないように思うかもしれません。

大室指登山道の様子

  ゲートの近くに、この大室指登山口があります。

大室指登山道のわきを流れる沢の様子

  脇には沢が流れており、幻想的な雰囲気がありました。

大室指登山道の様子

  案内板がありました。ここから左折するルートのようでした。このまま直進する登山道は、もう少し先で無くなります。

大室指登山道の案内地図

  こちらが案内地図・・・ この正面に見えるのが登山道です。
 先ほどまで歩いていた道を直進すると×印がついています。

地図上で通行止めになっていた地点の様子

  こちらが直進した先の風景です。確かに道はありません。ここから引き返しました。


大室山~加入道山の登山道の検証

大室山周辺の地形図

  こちらが地形図になります。
 ★が美咲ちゃんがキャンプしていた場所。
 Ⓢが登山開始場所。
 ↘が大体の進路になります。
 大室山、加入道山、避難小屋をご覧いただきます。
 Ⓖは下山場所になります。

 ⓈからⒼまで約8.5kmの道のりになります。
 動画で、さらに詳しくご覧いただけます。


登山道について

大室山への登山道の様子
大室山から加入道山の途中にある木道
道案内

  登山道について

 痩せ尾根を歩く、稜線を歩く、どちらにしても両サイドが崖になっているので、左右の移動が制限される。
 加えて標識が整備されているので、とても迷いにくい感じの登山道になっておりました。

  登山道でも傾斜はきつく、それ以外から登る事は不可能に近いと思われます。
 崖を小学生が登れるとは思えません。

  結論として、椿沢に迷い込んだとしても山越えは不可能だと断言できます。


山中の建物について

捜索されていない建物があるでは?という方の為の検証

加入道避難小屋
加入道避難小屋の中の様子
登山道整備事務所兼宿泊所

  登山道上に出てきたのは、上の2つの建物だけでした。
 これ以外の建物が付近にある可能性は、とても低いと思います。
 理由として、斜面傾斜がきつい為に建設できる場所が限定されてしまうためです。


各山の頂上について

キャンプ場の裏山 標高 943mの頂上の様子
大室山の山頂の様子
加入道山の山頂の様子

  もう少しごちゃごちゃした山頂のイメージを持っていましたので、ゆったり広めの山頂を見て意外な感じがしました。
 道志村の観光のもう一つの目玉になりそうな気がしました。


その他

稜線上に設置されていた熊除け 通称熊ガンガン

  稜線上に2つも熊除けが設置されていました。熊から逃げようとして骨折したボランティアの方がいましたが、
 やはり熊は生息しているようです。熊も急な斜面は歩けないでしょうから、人間と同じルート(登山道)を歩いている
 可能性が高いと思います。

植生保護柵が設置されていた。

  稜線上にネットが張られていたので、もしかするとこちらも熊除けかな?余程熊が出るのだろうか?と思ったら、
 このネットは植生保護の為に張られたものでした。

  木道も整備されており、貴重な植物が生えているのかもしれませんね。

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